はじめまして。池下駅前校で担任助手をしている片出です。
わたしは名古屋大学の工学部に所属しています。
わたしが高校生の時、
理学部と工学部の違いがはっきり分からず、
なんとなく学部を選んでしまったことを覚えています。
わたしの場合は今の学部や学科がとても気に入っているので大丈夫ですが、
これから学部選びをするみなさんには、はっきりと違いが分かった上で学部を選んでほしいです。
そこで今日は、先日わたしの大学の教授が紹介してくれた
「
理学部と工学部の違い」をみなさんにもお伝えしたいと思います。
まず、
理学と工学の違いについて言うと。。。
理学の目的は、真理の探求であるので、解はひとつしかありません。
工学の目的は、「より良いものをつくること」であるため、解は常に塗り替えられていきます。
学部での役割で言うと。。。
理学部では原理や理論を扱い、新しい発見をします。
工学部では「モノ」を扱いさらに「役に立つモノ」を生みだします。
そのために、
理学部の研究では、「事実」を証拠としてひとつひとつ積み重ねて、
「真理」に到達することを目標にしています。
工学部の研究では、こんなものがあったらいいなという発想からスタートして、
それを実現するにはどうしたらいいかを考え、実現することを目標にしています。
以上が「
理学部と工学部の違い」です。
ただし、これは理学部と工学部の
一般的な違いです。
大学では理学や工学の研究がされていますが、大学ごとで研究の内容は違います。
なので、ぜひ大学の
学部や学科、または研究室のホームページを訪れてみてください。
そうするとより具体的な研究内容や情報を得ることができますよ。
自分の将来を考えて、受験勉強をがんばってくださいね。
≪参考文献≫
旺文社『蛍雪時代』7月号(2015年6月14日発売) pp.99 – 105